公開日 2019年01月24日
浄感寺本堂は、長八記念館となっており、松崎生まれの左官の名工・入江長八の作品を見ることができます。
入江長八は、幼少期に当時住職であった十三世本多正観上人のもとで、この浄感寺で学問を学びました。そのような関係から、浄感寺再建に当たり多くの鏝絵作品を制作しました。特に、天井に狩野派の画法で描かれた「雲龍」は長八の代表傑作となっています。
所在地
静岡県賀茂郡松崎町松崎234-1
開館時間
午前9時~午後4時(受付:午後3時30分まで)
休館日
不定休
入館料
大人:500円 中学生以下:無料
※団体割引(20人以上):1割引
※その他の割引もありますので、受付でご確認ください。
連絡先
電話番号:0558-42-0481
浄感寺本堂
浄感寺は浄土真宗本願寺派のお寺で、山号を華水山といい、鎌倉時代の永仁年間に創立されました。
約300年前の松崎村大火(元禄時代)で浄感寺も被害を受け全焼しましたが、十三世本多正観上人により弘化2年(1845年)12月15日に立柱し、弘化4年(1847年)3月中旬に完成しました。
十三世 本多正観上人
安永10年(1781年)道部村の鉄砲鍛冶の家に生まれるが、少年の頃出家し浄感寺の養子となりました。若くして肥後、安芸で修業を積み秀才といわれていました。
正観上人は寛政(1789~1799)末期頃より塾(華水塾又は浄感寺塾)を開き、その子弟530有余人を輩出しています。その中には、那賀に三余塾を開いた土屋三余、下田に出て漢学塾を開いた高柳天城、堂宮彫刻師石田半兵衛邦秀、鏝絵の入江長八がいます。
石田半兵衛(邦秀)の彫刻
幕末の堂宮彫刻の名工・石田半兵衛(邦秀)は、伊豆国江奈村(現:松崎町江奈)の生まれで、幼少期に十三世本多正観上人のもとで学問を学びました。本堂再建に当たり、柱や梁に透かし彫り等の彫刻を施し、これらの彫刻は、松崎町の文化財に指定されています。
入江長八の胸像・碑
日本左官業組合連合会(日左連)が昭和29年(1954年)に建立した長八の胸像と顕彰碑が建てられています。
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