さくらもち(桜葉餅)

公開日 2023年12月27日

松崎町は、伊豆半島の西海岸に位置し、人口約5,800人と静岡県で一番人口の少ない自治体ですが、さくらもちに使われる「桜葉」の日本一の生産地で、全国シェアの7割を占めています。

 

桜葉の栽培・塩漬け

桜餅に使われる桜の葉は、オオシマザクラという、伊豆地域に自生する白い花を咲かせるヤマザクラの一種の桜の葉で、他の桜にある葉のうぶ毛がなく口ざわりが良いことや、桜葉特有の香りである「クマリン」という芳香性物資が多く含まれているという特徴があります。

また、栽培方法も特徴があり、葉を取るために桜の花を咲かせません。この桜の木を畑に植え育てていて、葉をとるために、毎年冬の時期に地面から20~30cm位のところで切って、春になって伸びてきた枝の葉を摘み取るといった作業をしています。5~8月にかけ摘み取った葉を塩漬けにして、半年くらいたつと、甘い香りを漂わせるべっこう色の桜葉の出来上がりとなります。その香りは、環境省の「香り風景百選」に選定されています。

 

桜葉餅

一般的に「さくらもち」と呼ばれますが、葉っぱの産地の松崎町では、「桜葉餅」と呼んでいます。さくらもちは春の季節限定の和菓子というのが一般的ですが、桜葉の生産日本一の松崎町内のお菓子屋さんでは、年間を通じて3店舗で桜葉餅が販売されています。町内の他のお菓子屋さんでも、春になると店独自の桜葉餅を販売しています。

桜葉餅は、関東風の長命寺系と、関西風の道明寺系の2種類の桜葉餅がありますが、町内では両方とも食べることができ、各店舗であんこや包む皮などに違いがあり、食べ比べしてはいかがでしょうか。

町内の

 

梅月園の「さくら葉餅」

長命寺系のおもちで、皮を上新粉で作っており、もっちりとした食感で、2枚の葉でくるんでいます。北海道産自然農法の小豆を使用した舌触りがなめらかな「こしあん」も特徴です。個包装されていますので、お土産で配る際に便利です。

 

店名:菓子処 梅月園 桜田店

住所:静岡県賀茂郡松崎町櫻田149-1

電話:0558-42-0010

 

店名:菓子処 梅月園 松崎店

住所:静岡県賀茂郡松崎町松崎379-3

電話:0558-42-0504

 

 

永楽堂の「長八さくらもち」

松崎の地で明治6年創業の『菓子処永楽堂』が作る「長八さくらもち」」は、上下2枚の葉を使い、上新粉ともち粉を蒸した皮で自慢の「つぶしあん」を包んだおもちで、松崎の誇る「香り」高き逸品です。

店名:永楽堂

住所:静岡県賀茂郡松崎町宮内300-2

電話:0558-42-0270

 

 

桜味堂の「桜葉餅」

道明寺系の桜葉餅で、米の食感がしっかりとわかる生地や、少し粒の残る程度の粒あん、2枚の葉でくるんでいることが特徴です。程よく控えめの甘さのあんこと桜葉の塩味とのバランスが良いおもちです。

店名:桜味堂(さくらみどう)

住所:静岡県賀茂郡松崎町宮内259-1

電話:0558-42-2580

 

 

関連リンク

桜葉の栽培(松崎町HP)

 

 

 

お問い合わせ

松崎町役場 企画観光課
住所:〒410-3696 静岡県賀茂郡松崎町宮内301-1 本庁2F
TEL:0558-42-3964
FAX:0558-42-3183