古穴伝説「岩地のがにぐら」

公開日 2026年05月21日

 

 

①岩地の西北の海に面した崖ぎわに、蟹倉窟と呼ぶ二つの岩穴があるが、ここにも昔は巨蟹が棲んでいたということである。

「伊豆の伝説」

 

②日和山の下にあるガニグラは、海の遭難者の死体がよくあがり、ここいる貝「ニシ」は、死人が化けたものだから食べるなと言われた。

「言い伝えの印」

 

③本当の名は「がにごうら」だが、だんだん言い方が変わって今はがにぐらとなったということです。そのわけは、カニがたくさんいた浜だったからです。

 がにぐらは、昔(江戸時代)、武士が大勢船で岩地の沖を通りかかった時、しけのため難船して、約60人の死体が打ち上げられたので、この浜に埋めて、その上に船をかぶせておいたそうです。

 今から100年位前、この辺りの岩の間や石の下からたくさんの刀や槍が出てきたそうです。ここは日和山の下にあり、小さい湾になっているが、この辺りは洞窟が多く、岩にいっぱい穴があいていて、なんとなくうす気味悪い所です。

 がにぐらの洞窟に向かって大声を立てると、大波になるぞと今でも土地の人は言っています。この死んだ人たちのために地蔵さんが建てられ、がにぐらの方を向いて立っていました。

「三浦風土誌」

 

④かつお穴

 がにぐらの大きい方の穴をかつお穴という。昔は水深もあったので、カツオの餌になる小魚が沢山集まっていた。この小魚を求めてカツオが群れて沢山入りこんだ。入り口に網をかけてカツオをとったのでこの名がある。

 

 

参考文献

松崎町史資料編 第四集 民俗編(下巻)