諸石神社の神様伝説

公開日 2026年05月21日

岩地のお宮は諸石神社という名前で、別名を梵天さんと呼んでいます。岩地の渚礒にに大きな平たい岩があり、この上に神様の梵天さんが天下ったという言い伝えがあります。この梵天さんは唐(中国)から渡ってきて、岩の上に下駄で下りたので、下駄の跡の割れ目が今もついています。それで人々は、この岩の上に登るとこわい病気にかかると言われてきました。この岩の正面には一筋の川が流れていますが、昔は、この川の水は絶対に岩には当たらないで、右か左によけて流れていたそうです。この川を遡っていくと神社の滝の所まで続いて、この滝をおたきさんと言って大事な飲み水になっています。お滝さんのそぼには不動明王が祀られています。

 今から約500年前、岩地の大家の先祖がこの地に住むようになり、屋敷内に神を祀りました。これが諸石神社のはじめです。この諸石神社が岩地の氏神様になったのは永禄元年(1558)で、斎藤治郎左衛門尉(斎藤の門葉・藤原朝臣重家の従)という人が現在の地に奉祀したもので、その後岩地の発展とともに産土(うぶすな)の神として村民に厚く信仰されてきたということです。

 祭神は高皇産霊神が合祀されていますので、はじめは両石神社と呼んでいました。また、村人は梵天様と呼んで崇めてきました。

江戸時代の中期頃より岩地の漁業が盛んになったので、漁の神様として信仰しています。祭典日は毎年10月28日と2月28日であり、2月28日は浦祭りと言われ、この時期にはぼら漁が盛んに行われましたので、このぼら漁の船の位置を神前で決めていたそうです。

 

参考文献

松崎町史資料編 第四集 民俗編(下巻)