公開日 2021年03月08日
石部温泉の露天風呂の大きな岩の上に地蔵さんがある。昔、八木山に平六という人がいて、大変力持ちだったそうです。時々石部の方に来ては、皆がたかって船を上げていると、手伝ってやると言ってどんどんとんでもない方まで上げるのでありがた迷惑だった。
ある時、石部で地蔵をつくろうということになり、八木山の石屋さんに頼んで出来上がったが、しょい手がなくて平六にやらせようということになった。
頼まれた平六は、お地蔵さんをしょって石部に着いたが、その時は鼻の先が赤くなっていた。それは昔は今みたいに橋がないから、石を並べてその上をとんで渡る、とび橋を渡らなければならないので、ばか力を出してとんだから鼻の先が赤くなったのだそうだ。そして一人であの大きな岩の頭に上げたと言われる。