公開日 2019年07月05日
❝卯月ゼミ❞とは? -都市・コミュニティデザインー
市民の立場に立ったまちづくり
行政が進める都市計画事業と、市民の生活ニーズにはほとんどの場合、両者に乖離が見られます。よりよい地域づくり、まちづくりには実際にそれらの影響を受ける住民や利用者の積極的な参加が不可欠です。
しかし、現在の日本では、市民参加の法制度や仕組みが体系的に整備されていないため、場合によっては市民による反対運動や訴訟等が起きて事業がスムーズに進まないケースもあります。
私たち早稲田大学卯月ゼミナール(以下、卯月ゼミ)では、そうした地域に実際に足を運び、行政と市民の間に立って、フィールドワークや地域の方々とのコミュニケーションを通じて「市民参加のまちづくり」を学んでいます。現在は私たち松崎をはじめ、閖上地区(宮城)、世田谷、練馬(東京)の四つの班に分かれ、活動の励んでいます。
学生が一方的に学ぶだけでなく、地域の方々との双方向的な発見があることを大切にしています。
卯月ゼミの最新情報
卯月ゼミの最新情報については以下の各種SNSアカウントからご覧くださいませ。
《Twitter》https://twitter.com/matsuzaki_uzuki
《Instagram》Instagram.com/matsuzaki_uzuki
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卯月盛夫教授
現在全国10か所以上のまちで、風景づくりや市民参加のアドバイスをする、まちづくりのプロ。
(早稲田大学社会科学部教授、建築家、都市デザイナー)
1953年東京生まれ 早稲田大学建築学科、同大学院修士課程修了後、ドイツのシュトゥッツガルト大学大学院博士課程留学、ハノーバー市・シュトゥッツガルト市都市計画局勤務後、トリーブ教授主宰の都市デザインアトリエ勤務。帰国後、世田谷区都市デザイン室主任研究員、世田谷まちづくりセンター所長。1995年4月より早稲田大学教授、早稲田大学「参加のデザイン研究所」所長、博士(工学)
http://www.uzukilab.com/
卯月ゼミ❝松崎班❞について
卯月ゼミの中でもここ松崎町を拠点として活動しているのが私たち松崎班です(以下、卯月ゼミ松崎班)。 卯月ゼミでは活動に際し、以下の方針を立てて活動しています。
[活動の目的] 住民の皆さんに景観保護への理解を深めていただく。
[班の存在意義] 町の人同士のコミュニケーションを活発にするきっかけづくり
[班の役割] 大学生という立場を活かし、コミュニケーションのきっかけとなるワークショップを実施する。
住民目線に立ち、住民からの意見や考えを町の「景観計画」に取り入れる。
これまでの活動
「風景百選」の選定
松崎らしい風景を子どもたちと選定し、松崎だけの風景百選をつくる。
子どもたちと選定を行っていく過程で町について知ってもらい、まちづくりとは何なのかを体験を通して学んでいく。
町民からの意見を集め、町が進める「景観計画」にそうした意見を反映させ、より町民になじんだ景観計画を作ることが目的である。
「Made in Matsuzaki」=松崎産の食材を使った地場産パエリア
松崎で生産される食材を使ったパエリアをふるまい、地場産品の魅力や生産者のこだわりを町内外の人に広めるイベントを行う。収穫の段階から子どもたちと一緒に活動をしていくことで生産者と子どもたちのコミュニケーションの場をつくり、子どもたちに生産者の努力やこだわり、食材その物のおいしさを感じてもらう。
「30年後の松崎を創ろう」
松崎の子どもたち数人との町歩きで気づいた町の大切にしたい共通点をまとめ、ルールを作る。その後段ボールや画用紙などを用い、松崎町の現在と未来30年後をジオラマで作っていくイベント。
30年後の松崎を創造する中でまちづくりを体験的に学んでいくことが目的である。自分たちが大切にしたいルールを作り、それに則って未来の町を作る経験はまちづくりそのものに通じる。
「松崎まち歩き写真展」
風景百選のプレ企画として子どもたちの反応の感触をつかむことが目的に、松崎の子どもたちと町歩きをし、自分のお気に入りの場所を見つけるイベント。そのスポットを選んだ理由や、スポットの地図を一枚の色紙にまとめ、自分だけの特別な松崎町を発見することができました。