松崎町では、平成24年2月23日の富士山の日に、「世界でいちばん富士山がきれいに見える町」を宣言しました。

毎年2月23日には、富士山を眺望する雲見海岸で、富士山の祭神「木花開耶姫命（このはなさくやひめのみこと）」と姉の「磐長姫命（いわながひめのみこと）」の伝説にちなんだ仲直りを祈願する神事が行われています。

 

「世界でいちばん富士山がきれいに見える町」宣言書

 私たちの松崎町は静岡県で一番人口の少ない町ですが、豊かな自然と文化に恵まれ、人々は慎ましくも心豊かに暮らしています。

そんな素晴らしい松崎町には、胸を張って「世界一」と言える財産があります。駿河湾越しに見える富士山の大パノラマです。

私たち松崎町民は、例えば「三浦幼稚園園歌」において、「ふじのおやまは　ぼくのおすべり　たいへいようは　わたしのプール」と歌われているように、海に浮かぶ富士山を子供の頃から、当たり前の日常風景として馴れ親しんできました。

また、雲見の浅間山には浅間神社があり、そこに祀られている磐長姫命（いわながひめ）は、富士山の浅間神社に祀られている木花開耶姫命（このはなさくやひめ）のお姉さんにあたるといわれ、歴史的にも切っても切れない深い縁の関係にあります。

名山と呼ばれる数ある山の中でも、際立つ存在感と美しさを誇る富士山は、日本の風土のシンボルであるとともに、山部赤人が「百人一首」で「田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」と詠っているように、万葉の昔から文化や芸術の源泉としても称賛され、畏敬されてきました。

折しも、富士山の世界遺産登録への活動がまた一歩前進して、日本国民のみならずアジアをはじめとする世界的な規模で関心が拡がりつつある霊峰富士。松崎から雲見に至る国道136号（三浦街道）において、遮るもののない絶景の大パノラマを臨むとき、世界で一番深い湾、駿河湾と、日本で一番高い山、富士山に「素晴らしい景観をありがとう」と感謝せずにはいられません。

静岡県内や山梨県、その他のそこそこにも富士山の絶景ポイントはあります。きっと、あちらこちらに「わが町から見る富士山が一番きれいだ」と、たくさんの主張があるに違いありません。

それは、それで良いのです。富士山は、やがて世界の富士山になるのですから。多くの皆さんと、一緒に富士山を盛り上げていけることが素晴らしいのです。

私たちは、松崎町の地理的ポジションや町民の心情を顕現して世にアピールすべく、富士山自慢のわが市わが町の皆様に先駆けて、ここに、松崎町が「世界でいちばん富士山がきれいに見える町」であることを宣言します。

 

平成24年2月23日　富士山の日

松崎町長　齋藤　文彦

 松崎町議会議長　齋藤　重

松崎町商工会長　高橋　孝一

松崎町観光協会長　齋藤　省一

「世界でいちばん富士山がきれいに見える町」宣言実行委員長　端山　晋一

 

世界一の富士山景観へのチャレンジ協定

 

松崎町から見える富士山

雲見海岸	高通り山山頂

 

彫刻ライン展望台	石部棚田展望台

 

富士山ビューマップ

富士山ビューマップ[PDF：539KB]