(1)町土利用の基本方針

公開日 2016年02月05日

1: 町土利用に関する基本構想

町の概要

本町は、静岡県の東部、伊豆半島の西海岸南部の東経138度47分、北緯34度45分に位置し、三方を天城の山稜に囲まれ、西に駿河湾を臨み、海岸線は入江や断崖等屈曲に富んだ景観を呈し、富士箱根伊豆国立公園並びに名勝伊豆西南海岸に指定されている。
町域は、東西14.448km、南北11.304km、面積85.22k㎡の町であり、地形は非常に起伏が多く、町境の山地から発する渓流は、二級河川那賀川、岩科川となって町域を東西に貫流し、下流部に平坦地を発達させ、市街地を形成している。交通は、鉄道網がなく主としてバス交通に頼っているが、道路網は国道136号、主要地方道下田松崎線があり、三島市と約2時間で結ばれている。さらに、県都静岡市までは東名高速道路で沼津インターチェンジより約45分で結ばれている。

古くから農林業および漁業が営まれてきたが、温暖な気候と海、山、温泉といった多彩な自然を生かし、長八美術館や重要文化財岩科学校などの歴史文化資源を活用し、西伊豆の観光中心地として発展してきている。
しかしながら、農林漁業をめぐる情勢は、輸入の自由化などにより産地間競争がさらに激化することが見込まれ、経営規模の小さな本町の農林漁業は厳しい状況にある。また、観光についても海外への観光が増加し、国内においては観光の近距離・低価格化などの傾向が強まりつつあるなど、一層厳しさを増している。このため、時代に即応した地域産業の振興が求められているが、農林漁業と観光を連携させ付加価値を高めていくことなど、地域産業の総合化とそれに伴う雇用機会の創出が課題となっている。
これらを実現する観光・レクリエーション施設や新港湾の整備、グリーンツーリズムなどへの取り組みが期待される一方、伊豆縦貫自動車道の建設による伊豆半島の新しい交通体系の確立を契機に、圏域内市町村との連携や役割分担を図りながら、西伊豆の中心都市としての機能の整備・充実が期待される。

基本方針

町土の利用は、現在および将来における町民のための限られた資源であるとともに、生活および生産を通ずる諸活動の共通の基盤であるという認識のもとに、公共の福祉を優先させ、かけがえのない自然、文化財の保護を図りながら、地域の自然的、社会的、経済的、歴史的および文化的条件に配慮し、町民の健康で文化的な生活環境の確保と、調和のある住みよい地域社会を創造していくため、英知と努力を結集し、長期的な展望のもとに総合的かつ計画的な土地利用を図ることを基本理念として、町土利用の基本方針を次のとおりとする。
 

  1. 町土は、町民の全ての福祉にかかわる公共的なものであるという認識に立って、町民1人1人が幸せに暮らすことができるよう、町土の利用を図るものとする。
  2. 町土を、自然と人間が永続的に共存すべき1つの環境圏として捉え、自然と生活および生産活動が調和した望ましい環境が形成されるよう町土の利用を図るものとする。
  3. 地域のもつ自然環境や景観、歴史的風土などの特性を生かした地域の発展、整備を推進することにより、町土の均衡ある発展を促進しつつ、活力と個性に満ちた町土の利用を図るものとする。
  4. 町土の利用にあたっては、今後予想されるライフスタイルの変化や地域開発など量的需要の変化と安全性や快適な環境、健康的な活動の場を提供するものとしての期待の高まり等、質的変化への適切な対処が必要となる。このため、利用目的に応じた区分ごとの個々の土地需要の調整をを行うと共に、町土利用の質的向上を図るものとする。
  5. 地目間の相互の土地利用転換は、土地利用の可逆性が容易に得られないので計画的な調整を図る。
     

 

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