牛原山町民の森

公開日 2016年01月28日

松崎町※のほぼ中央に位置する牛原山は、標高236mのなだらかな山。山裾を取り巻くように那賀川・岩科川が流れ、山頂からは町の中心街や駿河湾、はるかに富士山、南アルプスも望める。数多くの動・植物、野鳥、昆虫の宝庫でもあり、昔から町の歴史と深い関わりを持つこの山を、夢と憩いの自然休養林とするために、町では昭和55年から町民の森整備を進めていたが、59年3月第1次整備事業が完成、竣工式が行なわれた。

緑に囲まれた自然公園

牛原山の総面積は約150ha。町民の森には芝生の広場3ヶ所をはじめ、自然環境施設として木の実園、野鳥の森、3ha・600本の梅園が整備され、利用施設として展望塔,休憩所,公衆トイレ,アスレチック,森のボブスレーなどが設けられた。また山麓一帯には重文・岩科学校や伊豆の長八美術館をはじめとして、歴史・文化ゾーンが形成されており、それらの見どころと牛原山頂とを結ぶ金沢遊歩道、絹の道、山頂周辺には山の小道、椿の小道が整備されており、家族連れあるいはグループで、手軽に自然と楽しむことのできる絶好の環境となっている。

樹木と野草、野鳥と動物

牛原山は暖帯に属し、かつてはシイ,タブ,クスなど照葉樹林だった。
植生はスギ,ヒノキ,マツの人工林、薪炭用に植栽したクヌギ,オオシマザクラ,イタヤカエデ,コナラなどの落葉広葉樹林,シイ,タブ,ウバメガシなどの常緑広葉樹林に大別される。山全体にはハゼノキが多く、秋には美しい紅葉が見られ、珍しい植物では九州から隔離分布しているモクレイシがある。そのほか季節の花を楽しめるヤマザクラ,ヤマツツジ,アマギベニウツギ,ムラサキシキブ,実のなるものではガマズミ,アケビ,クリなど。野草はシダ植物を含めて9383種類が自生。春はタンポポ,カラスノエンドウ,ヒメハギ。夏はヤマユリ,ナデシコ,キンラン。秋にはノコンギク,タムラソウ,ホトトギス。冬はツワブキが彩る。また春のヤブレガサは展望台付近に、シャガは林の中、夏のハギなどは、それぞれ1種類ごとに群をなしており、ところどころに見られるものには、ウラシマソウ,キンラン,ヤブラン,アマドコロ,オトコエシなどがある。野鳥の種類も多く、松林にはコカハラヒワ,アオジ,クロジ,ジョウビタキ,メジロ,シジュウカラ,ムクドリ,キジバト。冬でもハクセキレイ,キセキレイ,タヒバリが観察できる。昆虫、ことに蝶は早春のツマキチョウにはじまり、ヤマユリを訪れるモンキアゲハ、ジャコウアゲハが代表的で、初冬にはウラナミシジミも飛び交う。その他夏のクマゼミ、秋を告げる虫の種類も多い。
動物はノウサギ,リスを見かけることがあり、タヌキ,キツネ,イタチなどもいるという。

昔の桑畑が絹の道に

牛原山中腹にはその昔、沢谷城と呼ばれた砦があったと伝えられており、その場所はいまだに謎のまま〝幻の城〟になっている。また昭和初期までこのあたりは全国一の早場繭の産地として知られ(初繭取り引き松崎市場)、牛原山は一面の桑畑だった。現在は芝生の広場と山麓の相生堂跡、仏の小道を結ぶ絹の道として生まれ変わり名実ともに「町民の森」となった。

牛原山と山麓遊歩道[PDF:2MB]

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