伊豆諸島特産の桜で、伊豆半島に古くから焚き木や炭などにするための木材として植えられたものが、野生の状態で自生しています。落葉の高木で、葉は大きく裏面が淡い緑色をして光沢があります。3～4月に美しい緑の新葉とともに直径3.5～4cmの大型の白い花をつけます。松崎町では、畑で大島桜を栽培し葉を摘み取って塩漬けにし、桜餅を包む葉として全国に出荷しています。生産量は全国の70％を占めると言われます。富貴野山宝蔵院の石仏が並ぶ、正面石段を登り詰めた左側に周囲2.3m、高さ14mの松崎一古木の大島桜があります。樹齢は150年と言われています。